tkm's blog

ラノベ、漫画、小説の感想を書いたり、オススメをしたり、自己満足ブログ

この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬―

山城との一件で三好を傷つけ、未来の信頼も失ってしまった四郎は、父の誘いで京都を訪れた。そこで三並と西園から、未来とともに結婚式に招待され困惑する。しかし未来から真実を知らされ、以前と変わらず接してくれる和田と梵、そして広美のおかげで徐々に日常を取り戻していく。そんなある日、梵に望まない婚約者のことを相談された四郎は、未来の妙案で仲間達と団結し、彼女を助けるため文化祭で一芝居打つことにするのだが―。待望の、第五幕。

感想
遅くなって申し訳ない。
いや、待ってる人はいないだろうが。
さて、前巻の感想がこれになるが長い!
ただひたすらに長い。1万字近く書いてる気がするんだが、よくあれだけ書いたな。
今巻では少ないが、感想を。
ネタバレ含みます。


波乱も、波乱。大波乱。色々な事が起き過ぎた。あらゆる場面で最悪の減少が起きた前巻。
それに比べると穏やかな気持ちで読めた今巻。
京都旅行、ぼんちゃんとのデート、東雲の結婚式。
様々なイベントがあった。
それらで最悪の状態の四郎を変える大きなきっかけがあった訳ではない。
確かに四郎への救いはあった。
憤りをあらわにしていた和田への未来からの補助。
色恋に対して最低な父の言葉。
確かにやってることは最低だが言ってることはそんな間違ってないとは思うんだよな。
それでも、どの場面でも大きかったのは広美さんの存在であろう。
四郎は未来に惹かれた理由の一つが秘密の共有であると言った。たしか。
未来が身体は女で、心は男だと言う真実を唯一未来から教えられた四郎。
誰にも言えない秘密を共有した二人だからこそ心が近くなる、といった面があるのだろう。
そしてそれは同時に誰にも言えない四郎だけの秘密を生み出す。
未来への好意。想いを告げることも、誰かに相談することも出来ない。
そして、前巻。それは誰にも予想がつかなかったタイミング。
いつかはくるだろうと誰もが思ってはいただろうがそれは突然に訪れる。
四郎の好意に、未来が気付く。
そして未来に想いを告げる四郎。

それは惨酷なことに、同時に四郎に一つの決意が生まれる。
好きだからこそ、未来の事を好きだからこそ、親友でいよう。

そしてその想いも四郎は未来以外の誰にも告げずに一人で抱え込むはずだった。
そこに広美さんの存在。
誰も四郎の悩みを知らない。
誰も四郎の想いを知らない。

その中で唯一四郎が悩みを告げた広美さんという存在。
秘密の共有。心が近くなり、その上傷付いてる四郎に、大人の女性の魅力、女の狡さを見せつける広美さん。
その二人がまさかあそこまで進むのは、予想外だったが、読んでいて驚きはなかった。
その不思議な感覚に、言葉で表現できない読後感。
この読後感が好きだ。

この作品を描く者の思い描くラストを読みたいと思うのは当然の流れだ。





広告を非表示にする
にほんブログ村 本ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村