tkm's blog

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アルカナ・ナラティブ

アルカナ・ナラティブ (ファミ通文庫)

アルカナ・ナラティブ (ファミ通文庫)


詐欺師だった少年、翔馬。過去を悔いる彼は嘘を封印し、これから始まる“普通”の高校生活に思いを馳せていた。ところが入学初日、額に“1”の痣が浮かび、他者に自分の姿を偽って見せる能力が発現してしまう。同じように“2”の痣を持つ少女氷華梨と出会った翔馬は、この学校に『アルカナ使い』と呼ばれる能力者達がいる事を知り、さらに学内で巻き起こる様々な諍いへと巻き込まれてしまう―!?過去に囚われた子供達の贖罪と救済の物語、開幕!!
感想
個人的にすごく面白い!とはならなかったが、なんか好きだ。
アルカナ・ナラティブ。アルカナの物語だが、その何ていうかな、ほのぼのとじゃないけど、読んでいて幸せになれる人と人との関わり合いだった。(一部のクズを除く)


※以下ネタバレ有り






  • 設定
アルカナ使い。身体に呪印と呼ばれる数字が浮かび上がってる者の総称。特定の能力が使える。
その学校の生徒以外にアルカナ使いはいなく、卒業することで呪印は消え、また入学してきた一部の者へ受け継がれる。
数字はI〜ⅹⅹⅠまであり、それらはタロットカードの大アルカナと同義。
大アルカナ。魔術師、女教皇、女帝など数字によって決まっている。
数字は受け継がれるが、能力は全く同じというわけではなく、該当者のコンプレックス?などによる


  • バトルものではない
特定の能力に、物語のはじまりかたもあってバトルものかと思ったが全然そんなことはなく、過去嘘を吐き人を陥れ自殺まで追い込んで、社会を騒がせた少年や、信頼していた好きな異性に嘘を吐かれ犯されそうになった少女。
アルカナ使いは過去に何か抱えてる人が多くて、その過去からの成長、払拭という面で面白い。
けど、設定が難しいようで、簡単で難しい…。ちょっと、分かりにくいところが…ね。
人間関係という面で大変良い作品。


  • 嘘への恐怖
嘘を吐く魔法と嘘を見破る魔法。正反対のようで根本にある共通した、嘘への恐怖。心の闇。
一人は嘘の吐く事への嫌悪。そして魔法は自分を欺く。
一人は嘘を吐かれたことの、それを見破れなかった事への嫌悪。そして魔法は嘘を見破る。
後者は分かるが、前者はちょっと皮肉めいたもののように感じる。
前者は嘘を吐いて人を自殺に追いやってしまった過去の自分をみんなに知って欲しくないということから来た魔法ということなのかな。


元詐欺師ということで、それを活かした場面がところどころあるが、ちょっと誰でも思い付きそうな感じ。こっちまでなるほど、そう来たか、とかしてやられたと思う事がほとんど無かったかな。
ただ、質問を小分けにしないと嘘を見破る能力でも不都合が生じてしまったということを看破したのは良かった。
最初の会話から、何故か強調して書いているなと思ったが、後を読んで納得。
意味は分かるんだけど、ちゃんと理解するのに時間がかかったな………。


  • 過去の払拭
過去の払拭という面ではヒロイン周防が本当素晴らしかった。
一見、弱く脆く、貧弱なメンタルの様だが、その内は計り知れない強さがあって、大事なのはそのキッカケを作ること。
キッカケができ、過去の払拭が少し出来たと言っても、傷付いた心はすぐには治ることはないが、少しずつ、ほんの少しだけ主人公に見せる信頼、信用。
たまらん。好きです、この展開。
いや、しかし声を大にして言いたい。名壁への仕打ちが足りんぞ。
もっとギャフンと言うところが読みたかった。
赤坂サカス…じゃないやあかさか(変換しにくい)の場合もそうだが、この作品爽快感より、溜められる苛立ちのほうが大きいんだよな。物語でくらい最後の爽快感がドバッと欲しい。実際ならそうはいかないだろうし。
水橋先輩彼女のこと好きすぎてイケメンすぎた。
これがまたアルカナ使いじゃなくて、魔法がないのがもどかしいがナイスプレー!

学校の生徒じゃなくなったら、アルカナ使いじゃなくなるって理事長最強か。

読んでいて何故だかほっこりする作品。ほのぼの作品ではないのだけど。


※あくまで個人の感想です。
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