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tkm's blog

ラノベ、漫画、小説の感想を書いたり、オススメをしたり、自己満足ブログ

ただ、それだけでよかったんです

A評価 ライトノベル 電撃文庫
ある中学校で一人の男子生徒Kが自殺した。『菅原拓は悪魔です』という遺書を残して―。自殺の背景には、菅原拓によるKたち四人への壮絶なイジメがあったという。だが、菅原拓スクールカースト最下位の地味な生徒で、Kは人気者の天才少年。また、イジメの目撃者が誰一人いないことなど、多くの謎が残された。なぜ、Kは自殺しなければならなかったのか。「革命は進む。どうか嘲笑して見てほしい。情けなくてちっぽけな僕の革命の物語を―」悪魔と呼ばれた少年・菅原拓が語り始めるとき、誰も予想できなかった、驚愕の真実が浮かび上がる。第22回電撃小説大賞受賞
感想
うん。良かった。ホントに良かった。
読みやすいわけでもない、読みにくいわけでもない、読み応えがあるわけでもない。大体の平均ペースで読み終わった。それでも体感時間はいつもより長く、ページ数が少ないのに、このページ数でこの内容を?と読んだ後に思う。
それくらい、濃密な内容で、濃密な時間だった。


※以下ネタバレ有り




学力だけではなく、性格の部分でも評価し、点数をつけ、優劣をつける。


  • つかみ
さて、このつかみとはなんなのかと言うと、まぁそのまんまつかみです。物語として初めにどのくらいこの物語に興味を持つか、惹き込まれるかのつかみ。
つかみはホントバッチリだった。"は"というとつかみだけ良かったとなるかもしれないが、他も良かったよ。ホント。

まず初めから、物語惹き込まれていき、しかも最後まで離すことなく終始物語に魅了された。
こういう作品は途中まで良くても、終わり方によって評価がガラッと変わるんだが(個人的に)ラストもちょうど良い感じに終わった。これから先は?と思う人もいるかもしれないが、個人的にはこの終わり方良かった。余韻も良いし。
続刊……でないよな(汗)
出たら出たで読むのは読むが、この終わり方であって欲しい。


  • イジメ
簡単に一まとめにして色々と書く。

被害者の姉。今。
加害者の主人公。過去。
交互に描写がありだんだんと真実に近づいて行く。
それでも真相はなかなか分からない。
主人公が人間力テストを破壊する……え?その流れで?とは思ったがなるほど。
姉目線で語られる今での事件究明。主人公目線で語られる事件の起きる前。
確かにその描写には嘘はないが、全てを描写してるわけでもないとは。
根拠が薄いと思っていたことが、真相が分かるにつれ根拠としての役割を持つようになる。
うん。これはやられた。良い意味で。

さらに絶対善、絶対悪とも言えるような人も明確には居なくて、いつどう転んでもおかしくない絶妙な均衡。
いやぁ、これはホント良い作品でした。
濃密な時間をありがとう。

  • 雑記
うん。後は感想でもなんでもないが、死ねという言葉が身近にあり過ぎて怖いよね。
某漫画で凶悪な囚人がいて、それを一人一人が生かすか殺すかスマホのボタンで多数決で決めるみたいなのがあったんだが、それを思い出した。
ボタンを押せばその人が死ぬ。
でも、押す人はそんな事を深くは考えない。ただの正義感で殺そうする。殺すということの自覚もなく。
殺しているという自覚がないというのはホント怖い。

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