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tkm's blog

ラノベ、漫画、小説の感想を書いたり、オススメをしたり、自己満足ブログ

塩の街

小説 A評価

塩の街 (角川文庫)

塩の街 (角川文庫)

世界は塩で埋め尽くされていた。
『塩害』
人類はそのことを誰も予測することが出来なかった。
いつも通りの日常。しかしそれは突如起こった。未確認の超巨大の白い隕石のような物が世界中に落下、そして人々は『塩』となった。

崩壊寸前の東京。そこに一人の男と一人の少女が暮らしていた。
様々な人が現れ、そして消えていく。そんな中、『塩害』によって滅びゆく世界を否定した者がいた。その者は男と少女に言った。
「世界とか、救ってみたくない?」

これはある男と、ある少女の滅び行く世界での愛の物語。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
10年ちょっと前の作品を今更ながら読了。どうしてもっと早く読まなかったのか、後悔。
フリーター、家を買う』『空飛ぶ広報室』などドラマは見たことはあったけど、原作は読んだことがなかった有川浩作品。

塩の街
当たり前のことを再認識させられる作品だった。

序盤の数十ページで物語の世界観に引き込まれた。『塩害』の影響を受けたある男性のわずか数十ページの短い話。しかし、そんな短い話でも感動し、その話の締め方は自分がこの文章の書き方を好きだとすぐ分かった。

感動の話から一転、胸糞展開。力をふりかざして、自分の言う事を有無をいわせず聞かせる人間。最終的には感動は出来るラストだったが、やり過ぎだ…。

そんな二人の二つの物語を起点に始まる、男と少女の物語。

10歳も離れた『塩害』がなければ無縁だったはずの二人の想いがとても繊細でそして緻密に描かれて大変良かった。

自分勝手。自己中心的な考え。自己満足。様々なシーンでそのような描写が、よくされていた。他人のことを考えず、自分の価値観を押し付け、自分の価値観で判断し、強姦、窃盗。

自分勝手。自己中心的な考えて。自己満足。
他人のことなんて知ったことじゃない。自分が愛してるあの人と一緒にいたい。それが叶うなら世界なんて滅べばいい。

両方同じ、自分勝手な考え。だけど、どうして後者はあんなにも美しくそして魅力的なのだろう。

価値観というものを色々と考えさせられた。

これだけ自分好みの書き方、内容。有川浩作品に興味を持ったのでもっと色々読んでいきたいと思った。
次は「空の中」かな





この作品の面白さをうまく文章で表現出来なかった。もっと表現力を身につけたいな。

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